01/03 | |
キャメロン・クロウ監督『バニラスカイ』 | |
01/14 | 出崎統監督『ハムハムランド大冒険』 |
01/18 | ピトフ監督『ヴィドック』 |
01/24 | ヒューズ兄弟監督『フロムヘル』 |
02/01 | 雑賀俊郎監督『Hogi-Lala(ホギララ)』 |
02/07 | クリストフ・ガンズ監督『ジェヴォーダンの獣』 |
02/21 | 岡本喜八監督『助太刀屋助六』 |
03/04 | 東映アニメフェア『暴走デジモン特急』 |
04/02 | 高山文彦総監督『WXIII PATLABOR THE MOVIE3』 |
04/03 | ジョン・ムーア監督『エネミー・ライン』 |
リドリー・スコット監督『ブラックホークダウン』 | |
04/09 | ピーター・ジャクソン監督『ロード・オブ・ザ・リング』 |
05/08 | ジーン・デ・セゴンザック監督『ミミックII』 |
05/12 | |
05/13 | |
05/17 | アレハンドロ・アメナーバル監督『アザーズ』 |
06/10 | 周星馳監督『少 林サッカー』 |
07/02 | ジョージ・ルーカス監督『スターウォーズエピソードIIクローンの攻撃』 |
07/08 | ギレルモ・デル・トロ監督『BLADE II』 |
07/15 | ジョン・カーペンター監督『ゴースト オブ マーズ』 |
09/11 | クリストファー・ノーラン監督『インソムニア』 |
09/13 | スティーブ・ベック 監督『13ゴースト』 |
09/18 | 渡辺勝也 監督『劇場版忍風戦隊ハリケンジャーシュシュッとTHE MOVIE』 田崎竜太 監督『劇場版仮面ライダー龍騎EPISODE FINAL 』 |
09/19 | 北浦嗣己 監督『劇場版ウルトラマンコスモス2THE BLUE PLANET』 鈴木清監督『新世紀劇場版ウルトラマン伝説』 |
09/20 | 村井さだゆき脚本 今 敏監督『千年女優』 |
09/24 | M・ナイト・シャマラン監督『サイン』 |
09/25 | 清水崇監督『呪怨』 |
11/07 | ゴア・ヴァービンスキー監督『ザ・リング』 |
11/22 | マーク・ペリントン監督『プロフェシー』 |
12/28 | クリス・コロンバス監督『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 |
ラブストーリーとか恋愛映画にはまったく興味がわかないんですが、
これはミュージカルがらみなので見に行きました。
音楽系とかバックステージものには非常に弱いのです。
19世紀末のパリを舞台にしながら現代の楽曲を使い、
という趣向についてはもう有名なので。何を使ったかじゃなくてどう使ったか。
で、結果はというとこれが大傑作。撮影も照明も衣装も振り付けも編曲も編集もすげえです。
音楽が画面からあふれ出してます。高校生の頃に見たらこういう映画を
作りたいと思ったに違いありません。
「何気ない日常を淡々と描く」ような映画とは対極をなしててグー。
こうでなくっちゃあ。語り出すと映画本編より長くなりそうなのは久しぶりでした。
あと5回くらい見たいところ。
1日は映画の日で1000円だったので、これでやめときゃいいのにもう1本はしごしたのがこちら
ヨーロッパ映画をハリウッドでリメイクして面白くなった例って何かあるんでしょうか?
たいしてひねりのないストーリー、盛り上げる気のないサスペンス。
どうにも主演のトム・クルーズが思い上がってるだけにしか見えないし。
この映画までそんなにきらいでもなかったんだけどなあ。崩れた顔のメイクとか、
『顔のない天使』のメル・ギブソンくらいにはやってくれないとねえ。
『フランケンシュタインの逆襲』のクリストファー・リー並でもいいですが(笑)
とにかく全然可哀相に思えないのが敗因。
カート・ラッセルがなんと精神科医役で凄いじゃんと思ったらラストで…………( -"-)。
キャメロン・ディアスは(悪い役だけど)かわいいです。
でも、ヒロイン役のペネロペ・クルスの方が魅力的なのは仕方ないところかと。
この人が同じ役で出てるという元のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』も
見てみたいという気になります。そっちはトム・クルーズ抜きだし。
1000円で見るにはちょうどいい映画だったかな。
その『オープン・ユア・アイズ』の監督が『ムーラン・ルージュ』の主演
(にしてトム・クルーズと別れた)ニコール・キッドマンで撮った『アザーズ』も
公開したら見に行きたいですね。
TVでやってたジュリアン・ニコルソンの『ジ・アザーズ』とは全く別物なんだけど。
変形パンフなんでほんとはもうちょっと上の方があるんですが、それはともかく。
『ブラックジャック』を劇場で見損ねたので、出崎監督の劇場版アニメは久しぶりでした。
いやーおもしろかったー!
話なんかどうでも良くて、えらいテンションでずーっと行ってしまうという驚異の50分。
これだけ見て帰ってしまう小さいお子さま連れも多かったのですが、
十分満足でしょうというかこれだけに金払っても惜しくないですね。
あ、一応併映も見ましたよ。脚本段階の出来は良かったかもとは思うんですが、
「ひどい脚本で突っ込みどころ満載のくせに見てると意外に面白い」という
変にだまされたような前作にくらべると今回のは何故か乗りにかけるというか、
映画としてのリズムがうまくかみ合ってない感じで、前作の方が好きかも。
それよりデジモンシリーズって怪獣ものとして良くできてるんじゃんと再確認したりして。
正月に見た『ムーランルージュ』と舞台は同じパリ、
さらにさかのぼること数十年ってとこですか。
CF出身の監督の映像はアップが多い上に
細かいカット割と編集でめがまわりそうでしたが、
赤方偏異した映像美はなかなか。
いかがわしい筋立て、珍妙なトリック、微妙な時代背景と
最初はまるで山田風太郎の明治ものみたい、と見てたんですが、
基本的な素材は怪人対名探偵なので、見終わると一番近いのは
明智小五郎ものだったと言うことに気がつきました。
これから見る人にはちょっと後ろの方の席をお勧めします。
予告でかかってた切り裂きジャックものの『フロム ヘル』もおもしろそうだなー。
主演のジョニー・デップ、吹き替えならデジモンでおなじみ
平田広明さんが定番ですね。どことなーく頼りない感じがぴったし。
今回は切り裂きジャックの捜査に当たる敏腕警察官、
でも阿片好きで幻覚で事件の真相に迫るという、
まあ他の配役では説得力の薄くなりそうなところを見事にこなしてます。
稲垣吾郎チックな髪型で三上博史にも桑名将大にも似て見えるんですが、
一番似てるのは若いころの本田博太郎では、っつーとファンに怒られそうかな。
先週見た『ヴィドック』のパリから数十年後のロンドンを見事に再現した映像は
その猥雑さも暗さもいうことなし。
その風景のなかでどうもそのジョニー・デップが浮いて見える気もするんですが、
彼のおかげで映画としての花があるのも確かだし、
でもたとえばこの役を若いころのドナルド・サザーランドとか
マイケル・ケインがやってたらもっと好きな映画になったかもしれないし、
むつかしいところ。
高校の同級生、当時はラグビー部にいてまさかこいつが映画監督を
目指してたとは思いもしなかった雑賀俊郎の第2回監督作品。
角銅はちょっとだけこの映画のお手伝いしたので、
IMAJIKAの第1試写室でのスタッフ試写に混ぜてもらいました。
今時の映画なので予算が厳しいなか、監督としてはよく頑張ってます。
ちょっと脚本が弱かったんだけど、ほぼ全編奄美大島でロケした映像は実に綺麗でした。
IMAJIKAの試写室は、150人くらいは入るかな、
椅子は大きいし音響も素晴らしく映写はクリア、
と、ここでもっといろんな映画を見たいもんだと思いました。
『ヴィドック』からあまり間をおかずに見るフランス映画。
っつーか、これまでフランス映画なんて3年に1回くらいしか
見てないよーな気もすんですが、なんかここんとこのフランス映画って
随分変わってきてるってことなんでしょうか。
元があまりそちら方面に詳しくないので、
この2本がたまたまそうなのか判断に困るところ。
あ、去年の『クリムゾン・リバー』もちょっとそういえばそうだったかなあ。
肝心の内容ですが、その『ヴィドック』からは50年くらい、
『フロムヘル』からは100年くらい前のフランスが舞台。
その2作が日本でいえば明治ものみたいな雰囲気だったのに対して、
今度は江戸時代ですな。
と、思ったらなんとほんとに時代劇でした!!
そんなこと予告編ではさっぱり予想できなかったよー。
東映なら萬家錦之介とか大友柳太郎の出てたものを
今風に翻案しましたという感じで。
岡本喜八監督だったら主演仲代達哉、助演佐藤允、敵役岸田森っつーとこ。
あ、ぴったしだなこれ。
とにかくここんとこ見たちょい古い時代を舞台にした映画のなかでは
一番面白かったのでした。
もうこの映画に関してはぐだぐだと余計なことはいわない。
間違いなく今年の日本映画ベストワンでしょう。
往年の喜八映画のキャストがずらりとでてくるのも楽しければ、
山下洋輔でありながらちょっと佐藤勝を思わせる音楽もたのしい。
でも、なによりこのいかにも映画を見た!と思わせる監督の手つきの鮮やかさが、
今のどの映画よりも若々しいことが素晴らしい傑作。何回でも見たい。
公開直後も上映最終回ともなるとわりとすいてるので、観やすくて良かったです。
今回は、劇場初挑戦といえどもTVシリーズを知り尽くした
スタッフによるだけあって、イメージを損なうことなく、
と言うよりは各キャラの持ち味を最大限に生かしつつ
全員をうまく活躍させる30分という、密度の濃い内容。
是非ご覧下さい。
まえにもちろっと書いたように、絵コンテで少し参加してます。
まるきりモンスターホラーな場面だけ担当(笑)
その仕事の少し後に来たデジモンアニメ化の企画の際、
一番意識したのは『ウルトラマンティガ』だった、
とは機会あるごとに書いてますが、『アニメによる怪獣もの』という
コンセプトについてはこの作品から学ぶものも多かったのだなあ、
というのが見たあと思いだしたところ。
軽い任務のはずが、とんでもないことになってしまったという戦争映画が同時に公開されるとは。
大作だし、巨匠だしって事で世間の耳目は『ブラック…』の方に集まってるような気もしますが、
映画としては『エネミー』の方がおもしろかったです。
『ブラック…』の方は確かに現実にあった事件を基にして、というかそのまんま再現してるんですが、
それがどういう問題意識を提出するかというと「答えを出すのは観客だ」なんつって、
戦争の映像を撮りたかっただけでホントは何も考えてないでしょう監督、というかんじで。
さすがに映像は凄いことは凄いんだけど、よくできた箱庭感も否めないところ。
たまに挿入される人間ドラマっぽいところが妙に映画めいてて嘘臭かったりね。
で、『エネミー』は確かにストーリーはフィクションなんだけど、
そこから見るからはっきりしてくる現実感もあり、問題意識は強烈にあるんだけど
作るのはエンタテインメントだぜと言う心意気もあり。
クライマックスは握り拳ですよ、もう。
くにおんさんが仕事の都合で行けなくなった試写会に行かせてもらいました。
前作は、たしか東京ファンタのオールナイトで見たんじゃなかったかなあ。
色々あって遺伝子研究の結果生まれた人間大で、しかも人間に擬態(ミミック)する昆虫
ーって、まあその姿はほとんどゴキブリーが襲って来るというのは前作の通り。
でも、どうやら前作よりは随分予算が少ないらしく、
スケールが小さくまとまっちゃたのは難点。
主演も前作のミラ・ソルビーノ見たいに有名な人でもないし、
なにより地下迷宮廃墟マニアを喜ばせたあの大馬鹿なクライマックスが
今回は普通なところになってるのが残念かと。
でもまあこの映画単体としてみれば結構楽しめます。
特に虫嫌いな人たちにはいや〜〜な感じ満載でよろしいのではないでしょうか。
試写会は成人女性が多く、明るくなったところで見ると
結構引きつった人が多かったのでした。
キャッチコピー『暴走する進化は誰にも止められない』は
デジモンでも使いたいですな(笑)
公開終了ギリギリで見てきました。黒沢明による戦国自衛隊、っつー感じでしょうか。
その合戦や城の作りをはじめとする天正2年のリアリティ、
にもかかわらず横溢するしんちゃんギャグ、無駄のない構成と、見事というほかない出来。
全く方向性の違いそうな世界を舞台にしてなおかつしんちゃんらしさを失われずにいられるのは、
さすがTVシリーズをずっとやってきたスタッフならではの仕事と思われます。
逆に、そうだからTVとはどこまで違う舞台に出来るかもわかるわけで。
作りとしちゃあ大冒険。
劇場作品としてはもう10作目で、それに関連した本も出る予定。
こっちは公開初日に見た映画。GWに先行公開はあったようですが。
サム・ライミ作品でいえば『ダークマン』にとても近いし、
だからもともとこういうのをやりたくて『ダークマン』作ったんだなあ
ということはよくわかり、ほかのヒーローものとどこが違うかという点を突き詰めると
平井和正・池上遼一『スパイダーマン』に凄く近くもあり、
でも最近そっくりの映画見たよなあと思い出すと『アンブレイカブル』がそうでしたねー。
その奮闘にも関わらず主人公が追いつめられていく状況は、見ていて辛いものの、
それでもなお確固とした決意をしていくあたりがヒーローたるところ。
ティム・バートンの自己憐憫バットマンはどうも受け入れられなかったぼくは
こちらはよく納得のいく映画でした
しばらく前にTBSで深夜やってたアメリカのTVドラマシリーズ
『霊能者アザーズ』とは全く無関係。
あっちはあっちで、主演のジュリアン・ニコルソン含め傑作エピソードも多く
好きな番組だったんですが、こっちは『バニラ・スカイ』の原案
『オープン・ユア・アイズ』(はまだ見てないんですが)
その監督のものっつーのでかなり期待してみました。
あ、音楽まで自分でやってるのね。
ニコール・キッドマンがヒッチコック風に綺麗で、館がなんとも素晴らしく
うち的にはそれだけでもオッケーではあるものの。
ちなみにパンフは凝った作りで、上の方だけシールで閉じてあっ
て重大なネタバレ防止になっています。
でもね、そのネタバレっつーのがあんまりたいしたことなくて、
『トワイライト・ゾーン』あたりで30分ですみそうな感じなのよ。
絵作りも演出も悪くないだけに、こういう話の脚本は
イギリス人に書かせたらどうかと思うわけで。
ひねりがないというか、ストレートっつーか。
なんかいろいろ惜しいような気分の映画。
2002年を舞台にして、主人公がサッカ−好きの小学生だった『デジモンアドベンチャー02』で、
ワールドカップの話題が出なかった一因は、
その日本チームの動向がなんとも予想できなかったからでもあります。
こうなるんだったら、優勝とまでは行かなくても決勝リーグ進出、
くらい言っておけば良かったなあなんて。
それはそれとして、見てきました!話題の映画『少林サッカー』。
噂に違わぬバカ映画!
時間の都合で吹き替え版でなく字幕版だったにもかかわらず、うちの子どもも大爆笑。
たいして難しいセリフ出るわけでもないしね。
どこまでもくさくしつこく品がなくコテコテのサービス精神吹きこぼれ状態。
全体の流れはまあありがちというか定番なんだけど、それをいかにきちんとやるか、
きちんとやるといかに面白いかと言うことの見本。
こういうのは香港映画はホントに上手くて、匹敵するのは『ギャラクシークエスト』くらいでしょうか。
まあ当然のように先々行ロードショウで見てきました。
当日のことは一緒に見た柴尾英令くんや高瀬美恵さんや
これではじめてお会いしたさくんまあきらさんの日記などにもありますが、
映画の感想も色々書いてあるので未見の人はリンク先に行かない方がいいかもです。
フィルム鑑賞だったので映画の感想はまた後日、DLPで本公開時に見直してから、ということで。
一つだけいうとクリストファー・リーがめちゃめちゃかっこよくてそれだけでもお腹一杯でした。
このパンフレットが800円とちょっと高いんだけど、内容が下手なムックよりよほど充実しててお買い得。
で、まあ後日大泉のDLP上映で再見。
監督は『ミミック』の人なので、地下トンネル廃墟回廊下水道隧道その手が好きな人には
堪えられない映像が続出。
今回の敵、吸血鬼から出てそれを凌駕したリーパーも口蓋の構造が昆虫化してて、
『ミミック2』よりもこちらの方が正統な続編ぽいです。誉めてます。
主人公も前作にあった悩みとか迷いみたいなもんが吹っ飛んでて、
さらに力を合わせることになる吸血鬼から選ばれた7人の戦士の風貌なんかとあわせて
これはまさに菊地秀行の世界ではありませんか。
「D」と「妖魔」シリーズが合体したみたいなかんじ。
話にちょっとひねりが足りないような気がしないでもないけど、
かっこよければいいのだ的な乗りで押し切るのでこれでオッケーでしょう。
日本でもこういうの作ってくれないかなあ。
なぜかパンフレットを売ってなくて、替わりにチラシのような新聞のようなのをもらいました。
後にDVDで『メメント』見まして。こっちもやっぱり地味でしたねー。構成はトリッキーだけど。